リーディング研究部会

◆リーディング研究部会の主要な研究活動

近年は、主に次の2点の研究活動に取り組んでいます。

(1) 学習者の思考を進化・発展させるための読解指導研究
学習者の英文内容理解を深めるための手立てとして、推論発問に着目し、授業デザインの検討を行っています。推論発問は、本文に必ずしも直接書いてない事柄について、本文の論理展開あるいは読み手の背景知識などに基づいて学習者に正しく推論させる発問のことで、読解内容理解を深めるのに効果的であることがわかっています。中学・高校・大学の授業実践において、推論発問をどのように活用できるのか、各校種の特性も考慮に入れて、教員である部員が行う、あるいは既に行った授業における推論発問の可能性を検討しています。

(2) 授業談話分析を用いた読解指導研究
読解授業において、実際に行われた教師と生徒との発話における言語相互作用を対象として、授業談話分析を実施しています。主に、教師発問に関する具体的な問題点・改善法と改善のための基本原則及び手順を分析・省察し、効果的な誘導的発問の改善方法と手順に焦点をあて、読解指導実践、および読解指導研究に関しての示唆を得ています。授業談話分析の方法については、最新の研究知見を積極的に取り入れています。


本部会では小学校・中学・高校・大学・予備校など様々な校種の先生方が参加してくださっています。自身の授業を研鑽したい、他の先生方の指導技術を学びたい、最新の研究知見について触れたい、読解指導における課題について議論したい、という方は是非ご参加いただけると幸いです。

問い合わせ先:リーディング研究部会 研究部長 平川新(法政大学講師)
hrkw.arata@gmail.com
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